| 民族名 |
特徴や習慣など |
アチャン族
(阿昌) |
雲南省徳宏地域に居住、人口約2万8千人、チベット系。
タイ族と深い交流関係を持ち、小乗仏教を信仰する。
長い間、タイ族や漢族と混住してきた為に、
ほとんどのアチャン族は、タイ語と漢語を両方を話す事が出来る。
また、農業に従事しているが、刀作りの優れた集団である。 |
ドアン族
(徳昂) |
雲南省徳宏地域に居住、ミャンマーにも多い、人口約1万5千人。
モン・クメール系で民族的には、ワ族に近いが、
文化的には同地域のタイ族の影響を強く受けています。
農業に従事し、稲、トウモロコシ、イモ、綿花、茶を栽培している。 |
チンポー族
(景頗) |
雲南省徳宏地域に居住、人口約12万人、チベット系。
地続きのミャンマーにも多く住み、カチン族としても知られる。
亜熱帯の山岳地帯を好み、近年は水稲が盛んになっている。
武勇を貴ぶ民族で、男は、常に長い山刀を離さない。
祖先を崇拝し、精霊を信仰する。 |
ラフ族
(拉hu) |
雲南省西南国境付近の山岳地帯に居住、人口約41万人。
ミャンマー、タイなど広い地域に分布する。
ラフ族の言語は、シナ・チベット語系で、
チベット・ビルマ語族のイ語派に分類されている。
古来から文字は持たなかった。対歌や芦笙舞が盛んである。 |
ジノー族
(基諾) |
雲南省シーサンパンナ地域に集中的に居住、人口約1万8千人。
1979年に55番目の少数民族として認知される。
イ族、ハニ族などのイ語系集団と同じく北方から南下したそうです。
洪水神話が伝承されている。
男は積極的に狩猟を行い、外出の際は弓矢か猟銃を携帯する。 |
トールン族
(独龍) |
雲南省西北の最深部、4千メートルを越える山々を望む、
1〜2千メートルの高地に住む。
人口の最も少ない民族のひとつ、人口約5千8百人、チベット系。
女性の顔面入れ墨の身体装飾が見られる。
世界の万物に聖霊が宿ると信じ、自然を崇拝する。 |
リス族
(lisu) |
雲南省西北部怒江岸の山地に居住、人口約57万人。
タイ、ミャンマーにも多く、チベット系。
多くは漢族、ペー族、イ族、ナシ族などと雑居している。
結婚、狩猟、家屋の新築などの際には、
弦楽器や口琴などを用いた歌と踊りを欠かさない。 |
ヌー族
(怒) |
雲南省西北部怒江流域の海抜3千メートルの高地に居住し、
人口約2万7千人、チベット系。
自然崇拝が多いが、キリスト教の信者も多い。
長くリス族と雑居してきたため、ヌー族のほとんどがリス語を話す。 |
ナシ族
(納西) |
雲南省、四川省、チベットなどに居住、人口約27万人、チベット系。
トンパ教を信仰し、象形文字で多くの詩歌、
宗教経典などを記録してきた。
トンパ経は、民族学の資料として価値が高い。
また、納西古楽を伝承しており、多種多様な楽器を有する。 |
ぺー族
(白) |
雲南省大理を中心に居住、人口約160万人、チベット系。
古来王朝が栄えた地域。建築技術に優れ大理三塔は有名。
仏教徒であると同時に、道教の影響も強い。
村落の守護神「本主」の信仰にまつわる芸能が盛んである。 |
プミ族
(普米) |
雲南省西北部を中心に居住、人口約2万9千人。
チベット高原を故地とし、13世紀頃から南下し現在地に定住した。
生活している地域は、
平均海抜が2千6百メートル以上の高原山岳地帯である。
以前、ナシ族に支配されていた時期があった。 |
タイ族
(tai) |
雲南省シーサンパンナ及び徳宏地域に人口約102万人、タイ系。
水稲耕作を行う。タイ暦正月の水かけ祭が知られる。
祭礼には、叙事詩や語り物を語る職業歌手/ザッハンが活躍する。
小乗仏教を信仰し、村落には多くの寺院がある。
独自のタイ文字による文献が豊富で、タイ暦もある。 |
プーラン族
(布朗) |
雲南省シーサンパンナ地域に居住、人口約8万2千人。
モン・クメール系で古来から文字は持たない。
長い間、タイ族と混居してきたため、
小乗仏教の信徒が多く、共通する楽器を用いる。
ミャンマー東部にも数万人のプーラン族がいる。 |
ハニ族
(哈尼) |
雲南省南部に居住し、人口約125万人、チベット系。
雨量豊富な亜熱帯地域で、有名なプーアル茶を産する他、
段々畑での稲作、トウモロコシ、綿花などの栽培を行う。
祖先崇拝の風習が盛んで、シャーマンも多い。 |
ワ族
(wa) |
雲南省西南国境地帯に居住し、人口約35万人。
モン・クメール系でミャンマーにも同胞がいる。
東南アジアと共通する「木鼓」の踊りと歌が伝承されており、
祭りなどでは牛とともに重要な地位を占めている。 |
イ族
(彝) |
四川省、雲南省などを中心に分布、人口約650万人、チベット系。
武勇を尊ぶ事で知られている。
独自の文字を有し、祭祀や治療を行うシャーマンが存在する。
四川省凉山イ族自治州は、イ族が最も集中しているが、
雲南などにも多く、地域ごとに独自の習慣を持つ。 |
チャン族
(羌) |
四川省北部山地の岷江流域を中心に人口約20万人が居住。
古代中国の西北部で勢力を誇った遊牧民、羌の一部が祖先。
チベット族、漢民族両方の文化的影響を受けながら、
古代のシャーマニズムも保たれてきた。 |
トゥー族
(土) |
青海省東北部に居住、人口約19万人。
モンゴル語系の言語を話し、チベット仏教を信仰する。
声を高らかに響かせる「ホアル」など民歌の伝統を有する。
もともとは、遊牧や牧畜に従事していたが、
明代あたりから農業に転じた。 |
サラ族
(撒拉) |
青海省の東部と甘粛省の一部に分布、人口約8万7千人。
祖先は、中央アジアから移住した敬虔なイスラム教徒である。
農業を営み、小麦、ソバ、粟、ジャガイモ、唐辛子などを栽培し、
また、果樹園の経営にも優れている。 |
ユーグ族
(裕固) |
甘粛省南部に集中的に居住、人口約1万2千人、チュルク系。
中央アジアのウイグル族と近親関係にあるとされるが、
チベット仏教を信仰する。
明代初期までは遊牧生活を維持していたらしい。
今は、漢語を日常的に使うが、ユーグ族のアイデンティティは強い。 |
ボウナン族
(保安) |
甘粛省南部に居住、人口約1万1千人。
言語はモンゴル系、宗教はイスラム教。
製刀技術に優れている事でも知られる。
民謡が豊富で「ホアル」などの他、
「宴席歌」という結婚式に歌われる民歌が有名である。 |
トンシャン族
(東郷) |
甘粛省南部を中心に居住、人口約37万人。
モンゴル語系の言語を話すが、イスラム教を信仰する。
歴史的に様々な民族的要素を取り入れて形成された民族らしい。
古くから農業に従事してきた。
彼らもまた「ホアル」などの民歌を愛好する。 |
モンゴル族
(蒙古) |
内モンゴル自治区を中心に広く分布、人口約480万人。
1947年に中国で成立した最初の少数民族自治区である。
16世紀に導入されたチベット仏教とシャーマニズムが併存する。
遊牧は減少している。歌と舞踊を愛好する民族である。 |
エヴェンキ族
(鄂温克) |
内モンゴル自治区、黒龍江省などに居住、人口約2万6千人。
ツングース系で狩猟と遊牧を生業とするシベリア北方少数民族。
宗教上の特徴は、シャーマニズムの存在である。
シャーマンは、ツングース系の民族の間から源を発している。 |
ダフール族
(達斡爾) |
内モンゴル自治区などに居住、人口約12万人。
かなり昔から定住生活を行う。
モンゴル系民族に共通の習俗や文化を持っています。
ルリグレという女性集団舞踊は遠き日の狩猟生活を表している。 |
オロチョン族
(鄂倫春) |
内モンゴル自治区、黒龍江省などに人口約7千人が居住。
ツングース系で、狩猟生活を行い、シャーマニズムが盛んである。
オロチョンは、自称で「トナカイを駆使する人々」の意味であり、
また、「森に住む人々」を意味するとも言われている。 |
ショオ族
(she) |
福建省、浙江省を中心に居住、人口約63万人。
ミャオ・ヤオ系で貴州、湖南から移り住んだヤオ族の支族。
山地で焼畑耕作を行うが、近年、茶の栽培が多く見られる。
高皇歌という歌はショオ族の発祥と移動を語った著名な史詩。 |
プイ族
(布依) |
貴州省南部を中心に居住、人口約254万人。
チワン系の民族集団である。
主として水稲耕作を行い、正月にはもちを食べる習慣がある。
精霊を信仰し、祖先崇拝が盛んであり、
シャーマンは宗教を司り、病気治療も行う。 |
スイ族
(水) |
貴州省南部を中心に居住、人口約34万人、水稲耕作を営む。
「水書」と呼ばれる独特の文字が巫師により伝承されている。
周辺のトン族などに共通する「銅鼓」と呼ばれる楽器を取扱う。
スイ族の葬式儀礼は複雑で、
死者がでた場合は特別な祭壇を設け、歌舞が捧げられる。 |
ミャオ族
(苗) |
貴州省をはじめ湖北、湖南、広西など広い地域に分布、
人口は約730万人。銀の飾りを多用した民族衣装、
歌垣や竜船競渡などで有名。祭りには大小の芦笙が登場する。
地域によって特色ある文化を有し、女性の服装によって、
青ミャオ、花ミャオ、白ミャオに分類されることもある。 |
トン族
(tong) |
貴州省東南部を中心に湖南、
広西の谷川沿いに人口約250万人が居住。
農業、林業、養魚などを行う。歌が豊富で、
美しいポリフォニーの伝統を有する他、
「鼓楼」や「風雨橋」という独特な建築物も有名。
宗教は精霊信仰が盛んである。 |
トゥチャ族
(土家) |
貴州、湖南境界の山地を中心に人口約570万人が居住。
貴州省に古代中国にあった古い仮面劇を伝承する地域があり、
研究者などの注目を集めている。祖先を崇拝し、精霊を信仰する。
かつて火葬を行っていたが、現在では土葬が多い。 |
コーラオ族
(gelao) |
貴州省北部を中心に人口約43万人が居住。
ミャオ・ヤオ系で、大部分が海抜1千メートル以上の山地で、
ミャオ族や漢民族などと混住する。
トウモロコシを中心に稲、小麦、芋などを栽培している。
一部では「かじ屋のコーラオ」と呼ばれるほど鉄細工も盛んである。 |
キルギス族
(柯爾克孜) |
新疆ウイグル自治区を中心に人口約14万人が居住。
チュルク系イスラム教徒で、
民族の多くは国境をはさんだキルギスタン共和国に住む。
季節に応じて山中の放牧地を移動する遊牧生活を営む。
伝承されている長編叙事詩「マナス」は数十万行からなり、
世界的に有名である。 |
ウイグル族
(維吾爾) |
新疆ウイグル自治区を中心に居住、人口約720万人。
チュルク系イスラム教徒で、砂漠周辺のオアシス低地で、
各種果実と穀類を栽培している。
豊富な楽器を持ち、その情熱的な歌と踊りは広く知られる。
長くアラビア文字を基本とするウイグル文字を使用している。 |
タジク族
(塔吉克) |
新疆ウイグル自治区に居住、人口約3万人、
中国では唯一のイラン系民族。
海抜3千メートルを越えるパミール高原で、
半遊牧半定住の生活を営むイスラム教徒。
鷹が英雄のシンボルであり、骨で作った笛を愛用し、
鷹の舞いを模した踊りがある。 |
ウズベク族
(烏孜別克) |
新疆ウイグル自治区に居住、人口約1万5千人。
チュルク系イスラム教徒で、民族の大半は、
旧ソ連ウズベキスタン共和国に住み、
アフガニスタンにも130万人が住む。
中国では都市部で貿易や教職などにつく裕福な家庭が多い。 |
タタール族
(塔塔爾) |
新疆ウイグル自治区に居住、人口約5千人。
旧ソ連のタタールスタンに同胞が住む。
外見は青い瞳の白人系、モンゴル系など様々だが、
チュルク系イスラム教徒で、
タタール語を軸に民族としての強い連帯感を持つ。
中国領内のタタール族は商業と手工業に従事している。 |
カザフ族
(哈薩克) |
新疆ウイグル自治区を中心に居住、人口約111万人。
チュルク系イスラム教徒で、
アルタイ山中などで羊を中心とした遊牧を行うが、
定住して農業を営む集団もある。
遊牧の移動距離は、年間を通して数百キロに達することもある。
老若男女とも馬術に長ける。 |
ロシア族
(俄羅斯) |
新疆ウイグル自治区に居住、人口約1万3千5百人。
帝政ロシア時代、ソビエト革命後に、
シベリア地方などから移住したスラブ系のロシア人である。
都市に居住するロシア族は運輸、手工業に従事し、
農村地帯のロシア族は小麦などや園芸に携わっている。 |
ヤオ族
(瑤) |
広西チワン族自治区を中心に居住、人口約214万。
槃瓠を先祖とする神話を伝承している。
山地を渡り歩く焼畑耕作民として知られたが、
現在では定住化が進んでいる。 |
ムーラオ族
(mulao) |
広西チワン族自治区に居住、人口約16万人。
歌垣に代表される歌謡文化を今日に伝承している。
彼らが住む地域は炭鉱が多く、
現在、炭鉱労働に従事する者が増えてきた。
近隣のマオナン族やスイ族と共通する文化を有する。 |
チワン族
(壮) |
広西チワン族自治区を中心に人口約1560万人を擁する、
中国の少数民族中最大の人口を有する民族。
漢族との交流が長く、
黄、陸、莫、僮などの漢字姓を名のるのが特徴的である。
歌によるコミュニケーションを大切にしてきた民族として知られる。 |
マオナン族
(毛南) |
広西チワン族自治区に居住、人口約7万2千。
畑作を中心とする農耕民で、漢族とチワン族の文化的影響が強く、
多神崇拝を行ってきた。
願かけなどの祭礼は「師公」と呼ばれるシャーマンが執り行う。
彼らは同じ姓を持つ者同士で村落を形成する。 |
キン族
(京) |
広西チワン族自治区の西南端に居住するベトナム人で、
人口約1万9千人。トンキン湾の沿岸や島で、
半農半漁の生活を営む。
文化的には現在のベトナムの主要民族キンと共通する。
豊富な口承文芸があり、「独弦琴」はキン族独特の楽器である。 |
チベット族
(蔵) |
チベット自治区、青海省、四川省、雲南省、甘粛省などに、
居住する民族で、人口約460万人、チベット仏教を信仰する。
チャンタン高原を中心に今なお遊牧生活を続ける人々と、
ヤルツァンポ河流域に定住して農業を営む人々に分けられる。 |
メンパ族
(門巴) |
チベット自治区東南部、インドとの国境地帯に人口約7500人。
集居地域である錯那県は中印国境紛争地域に当たり、
外国人の入境はいっさい禁止されている。
チベット仏教を信仰するが、ボン教信者もいる。 |
ロッパ族
(珞巴) |
チベット自治区東南部に居住、人口約2322人、
現インド領内にも同胞がいる。かつては狩猟も行っていたが、
現在は、農業に従事。チベット仏教が入っていない点で、
メンパ族とは信仰や文化形態が異なる。 |
チョウセン族
(朝鮮) |
東北3省を中心に居住、人口約192万人。
古くから半島からの移住者があったが、
日本の植民地支配の影響も大きい。
稲作を東北地方で早くから始めた。
教育水準が少数民族の中で、最も高い民族の一つです。 |
ホジョン族
(赫哲) |
黒龍江省に居住、人口約4千2百人、中国で最も少ない民族。
ツングース系で、ロシア領内にナーナイ族としての同胞がいる。
松花江、ウスリー江、黒龍江(アムール川)などでサケ類、
マス類、チョウザメを捕り、優れた漁業技術を持つ。 |
マン族
(満) |
清朝の支配民族であった歴史からほぼ中国全土に分布、
人口は約985万人、ツングース系。
漢族との同化が進んでいるが、近年、母語復興の動きも見られる。
著名な文学者老舎を初め満族のなかから知識人が輩出している。 |
シボ族
(錫伯) |
満族の一支族で、ツングース系。
清朝時代に東北地方から多くの兵士や家族が徴用され、
そのまま新疆ウイグル自治区に定住している人々と、
遼寧省に住む人々を合わせて人口約17万人。
シボ文字は満州文字を改造して考案され、
自分たちの言葉を守り続けている。 |
フィ族
(回) |
寧夏回族自治区を中心に中国全土に分布、人口約860万人。
唐の時代に移住したアラビア人、ペルシア人が源流。
フィ族は、その歴史的形成が複雑で、苦難に満ちた歴史を歩んだ。 |
リー族
(黎) |
海南島に人口約111万人が居住、モン・クメール系。
衣装は大陸のワ族とほぼ同じである一方、
フィリピンと共通する踊りを有するなど文化混淆が見られる。
生活は農耕を中心にしている。
リー族の女性は、入れ墨をする伝統などがある。 |
タカヤマ族
(高山) |
主に台湾の山地に住むマレー・ポリネシア系の民族で、
かつて日本で高砂族と呼ばれた。
中国政府の人口統計では福建省に3千人足らずとされているが、
台湾ではタカヤマ族として9部族32万人が認められている。
その中のブヌン族による倍音唱法の合唱は、特徴的である。 |